学校で児童生徒に著作権を指導するための教材は,近年多く見られるようになってきています。すでにそれらを活用できている先生は,ぜひそれを続けてください。
一方,著作権法が難しい,著作権というものがよく分からないという先生も少なくありません。
著作権制度の仕組み,概要などについては「技術・家庭」や「情報」の授業で触れますが,著作権の基本的な考え方は,それらの教科以外の活動でも関係しています(「著作権」という言葉を使うかどうかは別にして)。
この教材は,学校生活を含めた児童生徒の日常生活の様々な場面で,著作権について「そう言えばそうだな」という気付きを与えるヒント集です。
著作権の教育について,単元計画を立て,評価の規準を策定し,指導案を作り,ワークシートを準備したり発問を用意したりしながら…と構えてしまうと,そんなことができる先生は多くありません。
そこで,著作権法に詳しくない先生でも,ほんの少し時間が空いた時にこのサイトに掲載した事例の一つでも二つでも眺めていただければ,児童生徒のふとした行動や会話をとらえて適切な声掛けができるようになるのではと考え,この教材を制作しました。
事例に加えて著作権に関する解説も掲載していますが,それを必死になって読んでいただく必要はありません。興味がわけば覗いてみるくらいの気持ちで十分です。また,もし児童生徒が著作権に疑問や関心を持った時に,一緒に読んでいただいても結構です。
誰が作ったものであれ作品を尊重し,その作者に敬意を払う,そのことの大切さに気付くことができれば著作権教育は大成功だと考えています。
今後,新たな情報を追加するなどサイトを更新しますので,ときどきこのサイトを閲覧いただけるとありがたく思います。
5分でできる著作権教育 2.0 ーデジタルネイティブ世代と学ぶー 検討会メンバー
大和 淳(千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任教授)
小熊 良一(群馬大学 共同教育学部 准教授)
小﨑 誠二(奈良教育大学大学院 教育学研究科 准教授)
野間 俊彦(東京都北区教育委員会 教育振興部 学び未来課 教育情報化推進員)
宮澤 優子(伊勢市教育委員会事務局 教育メディア課 主幹)